転倒防止に「ペンギン歩き」を 降雪当日より“翌日”にケガ多い? 路面凍結にご用心
雪が降った翌日は、転倒などでケガをする人が増えてしまいます。雪道を歩くときにはどんな服装で出掛ければ良いのか、転びにくい歩き方や、危険の少ない通り道について解説します。
雪が降った当日よりも雪がやんだ翌日のほうが、濡れた道路が凍結するなどして、歩いていて転倒してしまうなど、ケガをする人が増えてしまいます。
2022年1月6日から7日未明に東京などで大雪となった際には転倒事故が相次ぎ、多数の119番通報が寄せられました。東京消防庁によると、雪が降った翌日の1月7日の1日あたりの救急出動件数が、東京消防庁管内で過去2番目に多い3140件に上ったということです。(※東京消防庁による)
◆雪道・凍結した道 理想の歩き方
雪が積もった状況の中を外出するときは、ハイヒールなどは避け、底に溝がある滑りにくい靴を選ぶことが大切です。歩くときは重心をやや前にして足の裏全体をつけて小さな歩幅で歩いて下さい。階段に手すりがある場合には必ず利用しましょう。
よちよちと氷の上を小股で歩くペンギンのような「ペンギン歩き」が理想です。また、下り坂を歩くときは、横を向いてカニのように歩くのも転倒防止にはおすすめです。
雪の降った後は特に滑りやすい場所があるので、注意が必要です。
駐車場の前、バス乗り場など車や人がよく通る場所は、雪が踏み固められて凍りやすくなります。横断歩道の白線は薄い氷の膜ができていることがあります。歩道橋の上も凍りやすいので注意が必要です。
さらにタイル張りのお店の入口などに靴底に雪がついたまま入ると滑って転倒する危険があります。こういう場所を歩くときは、特に注意をしてゆっくりと歩くようにしてください。
・凍結している部分は歩かない。走らない。
・滑り止めが付いている長靴などを履く。
・手袋をして、両手はいつでも使えるように。
・歩幅を狭く。つま先とかかとを同時に地面につける。
・軒下のそばには近づかない。雪が落ちてくる危険があります。
・用水路などへの転落に注意。積もった雪で危険な穴などが見えない可能性があります。