安倍元首相銃撃から1週間 山上容疑者親族「破産内容知らせたら5000万円で勘弁してくださいと…」
安倍元首相が銃撃され死亡した事件から15日で1週間を迎えました。
逮捕された山上徹也容疑者は、事件直後から動機や犯行に至る経緯などの供述を続けていますが、警察はここ数日、改めて関係先の現場検証を行うなど供述を裏付けるため本格的な捜査を展開しています。
山上容疑者は、母親が入信した旧統一教会の支部に、銃の試し撃ちをしたと供述していて、奈良県警は15日に改めて支部が入る建物の現場検証に乗り出しました。
建物には、銃で撃たれたような跡が見つかっていて、山上容疑者の発砲によるものなのか慎重に確認していくものとみられます。
また、山上容疑者は、「母親が旧統一教会にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」「教会の関係者に安倍元首相が寄せたメッセージを見て、殺害を決意した」と話し、旧統一教会への怒りの矛先を安倍元首相に向けたとみられています。
一方、山上容疑者の親族が取材に応じ、献金の実態や一部が返金された経緯を明らかにしました。
山上容疑者の親族「入会とほぼ同時に2000万円を献金。さらにすぐ3000万円。その原資は(山上容疑者の父親の)保険金です。総計1億円なんです。保険金と不動産で。(旧統一教会側に)破産の内容を全部知らせた。そしたら統一教会の方が5000万円(の返金)で勘弁してくださいと言ってきた」
事件直後に山上容疑者の母親と連絡をとったという旧統一教会の信者によりますと、母親は、「安倍さんや家族、SPの方にも申し訳ないと涙ながらに話していた」ということですが、教会への批判はなかったということです。