酒井学長と澤田副学長に辞任を勧告 日大理事会
アメフト部の薬物事件への対応をめぐり、日本大学の理事会が開かれ酒井学長と澤田副学長に対し、辞任を勧告したことがわかりました。
日本大学では22日、臨時理事会が開催され、アメフト部の薬物問題への対応をめぐり、林真理子理事長、酒井学長、澤田副学長の処分について議論が行われました。
関係者によりますと、理事会では常務理事らが示した案に基づき理事たちが協議を行った結果、辞任を求める多数の意見があったとして、澤田副学長に対し即時の辞任、酒井学長に対し今年度末での辞任を勧告したということです。
辞任勧告に強制力はありませんが、理事会は2人に対し、27日(月)までに回答を求めたということです。
一方、林理事長に対しては、報酬の50%減額を求め、本人も了承したということです。
3人の処分をめぐっては、今月10日に開催された理事会でも話し合いが行われ、その際、理事たちによる投票で林理事長を含む3人全員に対し「辞任を勧告すべき」との意見が多数を占めていました。
こういった背景もあり、22日の理事会では一部の理事たちから「なぜ林理事長だけを残すのか」などと反発する意見もあったということです。
日本大学は、理事会とは別に第三者委員会の報告書を受け、責任の所在の明確化やガバナンスの改善計画などの作成を進める検討会議を設置していて、今月中にも文部科学省に対し改善計画などについての進捗(しんちょく)を報告する見通しです。