9月の給与平均27万9304円 「実質賃金」18か月連続でマイナス
働く人一人あたりの賃金に物価の動きを反映させた「実質賃金」は、9月も前の年の同じ月を下回り、18か月連続でマイナスとなりました。
厚生労働省が発表した毎月勤労統計の速報値によりますと、基本給や残業代などをあわせた一人あたりの9月の給与は平均で27万9304円で、前の年の同じ月と比べて1.2%増え、21か月連続の増加となりました。
一方、物価の変動を反映させた実質賃金は、物価の上昇に賃金の上昇が追いついていないことから、前の年の同じ月と比べて2.4%減少しました。18か月連続で前の年を下回っています。
厚労省は「物価の上昇率が高い水準を維持していて、賃金の上昇率がそれを上回らない状況が続いている。引き続き状況を注視していく」としています。