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被災者支援が本格化 広島土砂災害

2014年8月25日 0:48
被災者支援が本格化 広島土砂災害

 広島市北部を襲った大規模な土砂災害は24日、発生から5日目を迎えた。現場では引き続き懸命の捜索が続いている。

 24日の捜索は警察・消防・自衛隊計3500人態勢で始まった。これまでに死者は50人に増え、行方不明の恐れのある人は38人に上っている。途中、雨が強まり2時間にわたって中断するなど捜索は難航している。初めての日曜日、雨で中止になるまで多くのボランティアが土砂やがれきの撤去にあたった。

 避難所での生活が続く被災者への支援も本格化している。半年間、無償で貸し出される公営住宅の入居申し込みが避難所や区役所で始まった。

 また避難所では、全国で初となる精神医療チームの活動も始まっている。東日本大震災を機に発足した避難生活のストレスなどをケアする医師や看護師のチームだ。

 国土交通省は2次災害を食い止めようと土石流の発生を知らせるワイヤ式の警報装置を設置し始めた。今週中には土石流を引き起こした渓流に20基を設置する。捜索は、夜通し行われる。被災地では25日も断続的な雨が予想され、被災者の生活、捜索活動ともに厳しい状況が続いている。