整備新幹線の開業前倒しを検討する政府・与党の初会合が２４日開かれ、財源の確保など本格的な議論が始まった。

　開業の前倒しについて話し合われたのは、北陸新幹線のうち２０２５年度に開業予定の金沢－敦賀間と、２０３５年度に開業予定の北海道新幹線・新函館－札幌間、２０２２年度に開業予定の九州新幹線・武雄温泉－長崎間の３つの整備新幹線だ。これまで、国土交通省は北陸新幹線は１年、北海道新幹線は２年の前倒しなら、財源の確保が可能とする試算を出している。

　これに対し２４日、与党側は地方の経済効果を高めるために北陸新幹線は３年、北海道新幹線は５年、前倒しをすべきと説明した。政府は、可能な限り開業を前倒しする方針は固めているが、期間については財源について議論を重ね年末までに結論を出す方針。