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赤ちゃんアトピー予防、保湿剤で発症3割減

2014年10月1日 19:27
赤ちゃんアトピー予防、保湿剤で発症3割減

 国立成育医療研究センターは1日、世界で初めてアトピー性皮膚炎の発症を予防する画期的な方法を発見したと発表した。

 国立成育医療研究センターアレルギー科・大矢幸弘医長「皮膚が乾燥すると表皮のバリアー機能が低下して、アトピー性皮膚炎が発症しやすくなるのではないか。保湿剤を塗ることでバリアーを強化し、予防できないかという考えが生まれる」「どの保湿剤を使っても大差ないだろうと考えています」

 アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が慢性的に出る皮膚の病気。遺伝も一つの要因で、一度発症すると完治が難しいとされる。

 センターが行った実験では、両親や兄弟にアトピー性皮膚炎の患者がいる新生児118人を2つのグループに分類。半年間にわたって、1つ目のグループには1日1回以上全身に保湿剤を塗り、2つ目のグループには皮膚が乾燥した部分のみにワセリンを塗り、その後の発症率を比較した。その結果、全身に保湿剤を塗ったグループの発症リスクが3割以上下がったことが分かった。使用する保湿剤は、低刺激の赤ちゃん用であれば市販されているごく一般的なものでよいという。

 センターでは「アトピー性皮膚炎には様々な原因があり、完全には予防できず、他のアレルギーの原因になる可能性もあるため、さらに研究を進める」としている。