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台風18号 沖縄・奄美・西日本など警戒を

2014年10月4日 22:44

 気象庁によると、大型で非常に強い台風第18号の接近により、5日にかけ沖縄・奄美と西日本の太平洋側を中心に、6日は西日本から東日本にかけての太平洋側を中心に、暴風や高波に厳重に警戒が必要。また、5日から6日は西日本と東日本では大雨にも厳重な警戒が必要。

【気象庁の発表内容は以下のとおり】

[台風の現況と予想]
 大型で非常に強い台風第18号は、4日21時には南大東島の北北東の海上にあって、1時間におよそ10キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで中心から半径190キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

 台風は、このまま非常に強い勢力を保って5日明け方から朝にかけ奄美地方に近づく見込みです。その後、進路を北東へ変え、6日にかけ強い勢力で西日本から東日本の太平洋側にかなり接近するおそれがあります。

[防災事項]
<暴風・高波>
 現在、大東島地方が台風の暴風域に入っており、大東島地方と奄美地方では海上を中心に猛烈な風が吹いています。大東島地方と奄美地方は5日にかけて猛烈な風が吹き、九州南部でも5日は猛烈な風が吹く見込みです。沖縄本島地方や西日本太平洋側、東海地方でも5日は非常に強い風が吹くでしょう。

 また、大東島地方と奄美地方では猛烈なしけとなっており、九州南部と沖縄本島地方でも大しけとなっています。大東島地方と奄美地方では5日にかけて猛烈なしけが続き、西日本太平洋側でも5日は猛烈なしけとなる見込みです。沖縄本島地方や東海地方でも5日は大しけとなるでしょう。

 5日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は
  大東島地方、九州南部・奄美地方 35メートル(50メートル)
  沖縄本島地方、九州北部地方、四国地方、近畿地方、東海地方
              23から25メートル(35メートル)

 5日にかけて予想される波の高さは
  奄美地方            12メートル
  大東島地方、九州南部      11メートル
  近畿地方             9メートル
  四国地方、東海地方        8メートル
  沖縄本島地方、九州北部地方    7メートル
の見込みです。

 なお、6日は西日本から東北地方にかけての太平洋側を中心に暴風となり、猛烈なしけとなるおそれがあります。

 暴風、高波に厳重に警戒してください。

<大雨・雷・突風>
 台風の中心付近の雨雲は海上にあって、九州南部・奄美地方に接近中です。また、台風の北上に伴い、本州付近に停滞する前線の活動が活発となるため、5日から6日は台風と前線の影響で、奄美地方と西日本から東日本の太平洋側を中心に非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降り大雨となる見込みです。

 5日24時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、
  四国地方、東海地方        300ミリ
  九州南部、近畿地方        250ミリ
  北陸地方             150ミリ
  九州北部地方、中国地方      120ミリ
  奄美地方、伊豆諸島        100ミリ
 
 6日24時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、
  近畿地方、東海地方        300から400ミリ
  四国地方、関東甲信地方      200から300ミリ
  中国地方、北陸地方、東北地方   100から200ミリ
の見込みです。

 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。

 落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

<高潮>
 大東島地方では、台風の接近に伴い5日にかけて高潮が発生するおそれがあります。沿岸部では浸水に注意してください。また、6日からは潮位の高い期間となり、台風が接近する東日本太平洋側を中心に高潮に注意・警戒が必要です。

[補足事項]
 今後の台風情報や、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。次の「台風第18号に関する情報(総合情報)」は5日5時頃に発表する予定です。