振り込め詐欺被害を減らせ 金融機関で研修
高齢者の振り込め詐欺被害を減らそうと、警視庁は、金融機関の職員に対し、窓口で声をかけてだまされていることを見抜き、被害を未然に防ぐための研修を行った。
研修が行われたのは東京・墨田区の金融機関で、高額の現金を引き出そうとした高齢者に対して警視庁の捜査員らが声をかけ、だまされていないかを見抜き、素早く通報する方法を実演した。
また、声をかけられた高齢者が不快に感じて、反発されることが職員の精神的な負担につながっているということで、不快感を与えない声のかけ方も紹介した。
墨田区内では今年、金融機関の協力により、約1億4000万円の被害を防いだということで、警視庁は今後も連携を強め、振り込め詐欺の撲滅につなげていきたいとしている。