御嶽山噴火受け、火山専門家が緊急防災会合
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火を受けて、火山の専門家らが1日、緊急防災シンポジウムを開き、防災体制の課題を議論した。
福岡市で開かれたシンポジウムでは、御嶽山噴火での対応を名古屋大学の山岡耕春教授らが振り返った。山岡教授は、御嶽山が噴火する2週間ほど前に火山性地震が増加した時、観測を行っていた名古屋大学と、岐阜県や長野県など地元自治体との間で、情報交換をしていなかったことを明らかにし、事前に備えるための地元への情報伝達が不十分であったと話した。
火山学会では、今後、火山周辺の自治体との連携や、登山者の啓発などに取り組みたいとしている。