いん石か…九州各地の空に“光る物体”
隕石(いんせき)か、流れ星か。3日午後6時前、九州各地の上空で光を放つ物体が確認された。今のところ、この光が何なのか分かっていない。各地で撮影された映像から分かることとは―。
福岡空港に設置されたNNNのカメラが撮影した映像を見ると、3日午後5時45分頃に“光る物体”が、尾をひきながらまっすぐ飛んでいることが分かる。
光る物体は別の場所でも。福岡県苅田町では男性が運転する車のドライブレコーダーに記録されていた。
運転していた男性「最初はUFOかと思ったんですが、燃えながら左上から流れていたので。(Q音は聞こえました?)いや、音はまったく無音でしたね。びっくりですね。流れ星だったら願いごととか言えるんでしょうけど、そんなどころじゃなかった」
さらにこの光る物体は、北九州市や、佐賀市や熊本市でも映像に記録されていた。目撃情報や映像から、光る物体は九州の上空を北東から南西の方向に通過していったとみられる。
この光る物体は何なのか?
東京大学大学院理学系研究科・杉浦直治教授「人工物ではなくて、小惑星みたいなものが、落ちてきているというふうに思う。しっぽといいますか、後ろ側がチラチラと明るくなったりしているみたいなんで、破片が壊れて飛んでいるという、そういう感じはする。小惑星というか、落ちたものが見つかれば、そこの先には隕石が見つかるでしょうと」
映像を見た専門家は“小惑星”が大気圏に突入したとみている。仮に地上で見つかれば隕石となる。隕石といえば去年2月、ロシアに落ちたものが記憶に新しい。このときは隕石が引き起こした衝撃波で窓ガラスが割れ、ケガ人がでるなどの被害がでた。
3日に目撃された光る物体も隕石なのか。現在のところ、どこに落ちたのかなど詳しいことは分かっていない。