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廃棄物搬入開始遅れ、仮置き場の延長を要請

2014年11月12日 21:42
廃棄物搬入開始遅れ、仮置き場の延長を要請

 中間貯蔵施設をめぐり、目標にしていた来年1月からの廃棄物の搬入開始が難しい状況のため、環境省は、福島県の市町村に対し仮置き場での保管期間を延長してほしいと求めた。

 環境省は、除染で出た廃棄物を来年1月から中間貯蔵施設へ搬入する計画だった。しかし、地権者の理解が進まず、計画通りに進めることは難しい状況。

 このため、環境省は当初、搬入から3年としていた仮置き場での保管期間について、「来年1月に搬入することは厳しく、仮置き場での保管期間を延長してほしい」と市町村に求めた。

 これに対し、市町村の担当者からは、「何年延長すればいいのかはっきり示してほしい」といった質問が相次いだが、環境省は、「何年延長すればいいか示すことはできない。各自治体で決めてほしい」などと無責任な対応に終始した。

 今後、ほとんどの市町村は保管期間の延長について仮置き場の地権者と交渉することになるが、難航も予想される。