年間４０万人以上の観光客が訪れる栃木県の那須岳の麓の自治体などは、１９日、噴火に備えた対策を話し合う会議を開き、防災情報を携帯メールで知らせる仕組みへの登録を、登山者らに改めて呼びかけていくことを確認した。

　栃木県北部にある那須岳は１９５３年以降、３回、水蒸気噴火が起きているが、ロープウエーで気軽に山頂近くまで行けるため、年間４０万人以上の登山者らが訪れている。

　１９日に開かれた会議では、火山の専門家が「那須岳の登山者は、御嶽山と比べて非常に多いため、同じような噴火規模でも被害は大きくなる」と指摘した。

　また、会議では、避難シェルターの建設には時間がかかることから、登山者に対しては当面、携帯で火山情報を知らせる町のメールサービスへの登録を呼びかけたり、防災マップの配布を行ったりすることなどを確認した。