女性客に借金を背負わせ、売春などをさせる悪質ホストクラブの問題を受け、警察庁は有識者検討会の中で、色恋営業を風営法上の規制対象とするなどの対策強化が論点となっていると明らかにしました。

高額な売掛金を支払わせるために、女性客に売春などをさせる悪質ホストクラブが問題となる中、警察庁は有識者検討会を開き、対策強化についての議論を進めています。

検討会ではホストクラブに限らず、キャバクラなどの風俗営業の店舗で、料金に関する虚偽の説明や恋愛感情に乗じた色恋営業を規制すべきという意見があり、こうした行為を風営法上の順守事項や禁止行為にするなどの規制強化について議論されているということです。

売掛金のある女性客を脅すなどして、性産業に従事させる悪質な取り立て行為についても規制の対象とするべきだとしています。

また現在、スカウトやホストが女性客を性風俗店に紹介し、その対価として現金を受け取っている例が見られ、女性側の稼ぎを把握した上で悪質な取り立てを行っている実態があるということで、こうした「スカウトバック」と呼ばれる対価についても、規制強化の検討を進めていくことにしています。