新型コロナ、オミクロン株の派生型「BA.5」による急激な感染拡大を受け、栃木県の福田富一知事は4日、政府が新設した「BA.5対策強化宣言」を発出しました。

栃木県では病床使用率は直近で55％程度、重症者は11人と増加傾向にあり、病床が逼迫（ひっぱく）する可能性が高まっているとして4日、対策本部会議を開き県内全域に「BA.5対策強化宣言」を適用すると表明しました。

期間は5日から今月31日までとしています。

宣言では県民に対して3回目ワクチンの接種や重症化リスクが高い人への4回目接種を働きかけるとともに、帰省などで高齢者や基礎疾患のある方と接する場合は検査を受けるよう呼び掛けています。

また、医療機関の負担軽減を図るため、20歳代の軽症者で重症化リスクの低い人には抗原検査キットの無料配布を行うとしています。

栃木県では2日に新規感染者が初めて3000人を超え、4日も過去最多を更新していることから警戒を強めています。