土星の衛星に生命存在か~国際研究チーム
土星の衛星に生命が存在できる環境が見つかったと、東京大学などの国際研究チームが発表した。
氷と岩石でできた土星の第2衛星「エンセラダス」は、南半球の地下に液体の海があり、有機物を含んだ海水が宇宙に吹き出していることが、これまでの探査でわかっていた。東京大学大学院理学系研究科の関根康人准教授ら、国際研究チームは、この海水を分析したところ、高温の水と岩石が触れることでできる微粒子が含まれていたことが新たにわかったと発表した。このことから、エンセラダスの地下の海には90℃以上の熱水が湧き出し、微生物を育める環境になっている、としている。
地球以外の惑星で、生命が存在するのに不可欠な水、有機物、エネルギーの3要素が見つかったのは初めてで、関根准教授は「エンセラダスに生命が存在する可能性は高い」と話している。