“標的型メール攻撃” 3.5倍に急増
去年、官公庁や企業などから情報を盗みとろうとする「標的型メール攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃が3.5倍に急増したことが警察庁のまとめで分かった。
警察庁によると、去年1年間に警察が把握した「標的型メール攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃は1723件あり、減少傾向から一転して前年の約3.5倍に急増した。急増の背景は、同じ文面や不正プログラムを10か所以上に送りつける「ばらまき型」という手口の増加で全体の8割以上を占めている。
去年の「ばらまき型」の多くは英語で書かれていて、商品代金の請求などを装ったものだが、中には日本語で書かれている上に企業の健康保険組合からの医療費の通知を装うなど、日本人が違和感を覚えないような新手の手口も確認されている。