今年も皇居で稲作 天皇陛下が「お手まき」
今年も天皇陛下による皇居での稲作が始まった。
天皇陛下は15日午後、うす茶色のジャンパーとズボン姿で、皇居の生物学研究所の脇にある苗代に籾(もみ)をまく、「お手まき」をされた。陛下は、ウルチ米のニホンマサリ、モチ米のマンゲツモチの2種類の籾を3610粒、枠の中に均等になるよう丁寧にまかれていた。
皇居での稲作は昭和天皇から引き継ぎ、15日にまいた籾は、去年の秋に陛下自らが収穫されたもの。秋に収穫されたコメは宮中祭祀(さいし)である新嘗祭などに使われる他、根付きの稲は伊勢神宮の神事にも使われる。
陛下は、先週パラオを訪問した後も、帰国翌日から公務をこなすなど普段通りに過ごされている。