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免震ゴム不正 新たに学校など90棟

2015年4月21日 21:45
免震ゴム不正 新たに学校など90棟

 東洋ゴム工業が基準に満たない免震ゴムを製造・販売していた問題で、調査の結果、新たに学校など90棟で基準に満たないゴムが使われていたことが分かった。

 東洋ゴム工業は、すでに不正が明らかになっていた55棟の他にも、基準に満たない免震ゴムが使用された疑いがあるとして、調査を進めてきた。その結果、新たに90棟で国の基準に満たないゴムが使われていたことが判明し、21日に国土交通省に報告した。

 新たに判明した90棟には、病院やマンション、学校などが含まれている。90棟の他にも基準を満たしているか判定できない建物が9棟あり、これらを合わせた154棟について、東洋ゴムは免震ゴムの付け替えを行う方針を示している。

 また、東洋ゴムはこれまで、担当の技術者1人が意図的に性能数値を改ざんしていたとしていたが、調査により、他にも3人が不正に関わった可能性が出てきている。

 東洋ゴムは来月上旬をメドに、原因や再発防止策などについて公表する方針。