群大と女子医大“特定機能病院”取り消しへ
塩崎厚労相は、東京女子医科大学病院と群馬大学病院について、高度な医療を提供する特定機能病院の承認を取り消す方針を示した。
厚労省の医療分科会は、東京女子医大病院と群馬大病院について、高度な医療を提供する特定機能病院の承認を取り消すべきとする意見書をまとめた。これを受け、塩崎厚労相は、今月、取り消しを決定すると発表した。
意見書は、人工呼吸中の子どもへの使用が禁止されている鎮静剤「プロポフォール」を投与された子ども1人が死亡した東京女子医大病院については、医薬品名などの情報共有がされておらず、安全管理体制が機能していないと指摘した。
一方、肝臓の腹腔(ふくくう)鏡手術後に患者8人が死亡した群馬大病院についても、そのほとんどで症例検討会が開かれなかったことなどが問題としている。