東京女子医大と群大、特定機能病院取消へ
東京女子医科大学病院と群馬大学医学部付属病院は、高度な医療を提供する特定機能病院の承認を、来月1日から取り消されることになった。
厚労省の医療分科会は、東京女子医大病院と群馬大病院について、特定機能病院の承認を取り消すべきという結論をまとめた。これを受けて、塩崎厚労相は、来月1日からの取り消しを正式に決めた。東京女子医大病院の承認取り消しは2度目。
東京女子医大病院では、人工呼吸中の子供への使用が禁止されている鎮静剤・プロポフォールの扱いが病院内で徹底されず、去年2月、プロポフォールを大量に投与された男児が死亡した。一方、群馬大病院では、肝臓の腹腔(ふくくう)鏡手術後に患者8人が死亡したが、症例検討会が開かれたのは1例のみで、安全管理の体制が不十分とされた。