病院内に薬局設置を 規制改革会議が答申
政府の規制改革会議は16日、薬局と病院を同じ敷地内に設ける事を原則禁止している規制を緩和する事などを盛り込んだ答申をまとめ、安倍首相に手渡した。
安倍首相「言うまでもなく、規制改革は成長戦略の中核であります。規制改革に終わりはないという精神で取り組んでいきたいと思います」
答申には「健康・医療」や「雇用」「農業」など5分野について約180項目の提言が盛り込まれている。現在、病院と薬局の間にはフェンスを設けたり、公道を挟む事が義務づけられている。これは薬局が医師から独立した組織であるべきとの理由からだが、答申では「この規制が患者に過度な不便を強いている」として、規制をなくすよう提言している。
また、雇用契約の終了を巡る労使間の紛争を早期に解決するため、金銭での解決を可能にする制度の導入に向け検討するとしている。
今回の答申を受け、政府は今月末に実施計画を閣議決定し、新たな成長戦略に盛り込む方針。