先月下旬から群発地震が続く神奈川県の箱根山では５日、一連の活動の中で最も多い地震回数を記録し、体に感じる地震も５日夜までに３回観測された。

　箱根山では５日午後１０時までに約１８０回の地震があり、このうち火山性地震は１１０回を数えている。一連の活動の中で一日に起きた地震の回数としては最も多くなった。

　さらに５日は、箱根町湯本で震度１の揺れを３度記録するなど、初めて体に感じる有感地震もあり、気象庁が現地調査を行っている。

　気象庁火山課・鳥巣啓多氏「蒸気の出ている所、そこの勢いはちょっと強いと思う。きのうよりたぶん勢いがあるのではと思う」

　気象庁は、今後も大涌谷付近で、突発的に高温の水蒸気などが噴き出すおそれがあるとして注意を呼びかける一方、６日も調査を続けるという。