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生体肝移植 再開後初の手術で患者死亡

2015年6月5日 14:43
生体肝移植 再開後初の手術で患者死亡

 生体肝移植を受けた患者4人が相次いで死亡した兵庫県神戸市の病院で、3日に手術を再開してから初めてとなる手術を受けた患者が5日、死亡した。

 神戸国際フロンティアメディカルセンターによると、死亡したのは重い肝臓病を患う63歳の男性で、妻から肝臓の一部の提供を受け、3日に移植手術が行われた。

 センターでは生体肝移植を受けた4人が1か月以内に死亡し、日本肝移植研究会から「医療スタッフの体制が不十分」などの指摘を受け、手術を中断していたが、患者の病状などを考慮して再開したばかりだった。

 患者の家族は「今回の結果は残念です。でも、本人も移植手術を受けられたことで生きる希望を持てました」と代理人を通じてコメントしている。

 センターでは、これまで行った9件の手術で5人の患者が死亡したことを受け、5日午後2時から記者会見を予定している。