三菱航空機は、開発中の国産初のジェット旅客機「ＭＲＪ（＝三菱リージョナルジェット）」の地上での走行試験を、８日午前から始めた。

　ＭＲＪの初めての地上走行試験は、８日午前９時過ぎから愛知県営名古屋空港で始まり、滑走路と平行に設けられた誘導路をエンジンの力を使って低速で走行した。ＭＲＪは２０１７年の納入開始を目指しているが、今年９月から１０月に予定されている初飛行に向けて、今後、段階的にスピードを上げて試験を続ける計画。

　三菱航空機は、今月中旬からフランスのパリで開かれる世界最大級の航空見本市を前に走行試験を行うことで、納期に向けて開発が進んでいることを世界の航空会社などにアピールし、新規の受注へつなげる考え。