東京・利島村で震度5弱 相次ぐ地震・南海トラフとは“関連性なし”? 専門家の懸念は「火山」
22日午後、新島・神津島近海を震源とする地震があり、伊豆諸島の利島村で震度5弱の強い揺れを観測しました。各地で相次ぐ地震、南海トラフとの関連はあるのか専門家に聞きました。
◇
22日午後4時42分ごろ、新島・神津島近海を震源とする地震が発生しました。東京・伊豆諸島の利島村で震度5弱、新島村で震度4の地震が観測されました。
利島村の住民
「下から突き上げる揺れが瞬間的に来た。立とうと思えば立てるけど、本能的にしゃがんでしまうような」
利島村の土産物店では大きな被害はなかったものの、子どもの頭に座布団をのせて守るなど、不安を感じる揺れだったと話します。夜になっても震度4を観測するなど、22日午後10時までに震度1以上の揺れが24回発生しています。
今月に入って、5日に石川・珠洲市で震度6強、11日に千葉・木更津市で震度5強、13日に鹿児島・十島村で震度5弱と各地で地震が相次いでいます。関連はあるのか、専門家は次のように指摘しています。
――各地の地震との関連は?
慶応義塾大学 纐纈一起(こうけつ・かずき)氏
「最近、やや多いとは思うが、この程度は十分起こりえて、たまたま各地で起きていたことが同時期に起きた」
――南海トラフとの関連は?
慶応義塾大学 纐纈一起氏
「直接的に南海トラフに関連していることはない。同じフィリピン海プレートの上だが、関連性はそれだけ」
一方で、懸念されるのは、火山に関することだといいます。
慶応義塾大学 纐纈一起氏
「(利島村がある)伊豆諸島は火山列島なので、火山の活動と関連があるのかが重要なポイント。群発地震が火山の噴火につながる可能性がある地域。今後の推移を見てみないとわからないが、(火山との関連が)あるなら警戒すべき」
(5月22日放送『news zero』より)