“ウィズコロナ”のGW 海外旅行での感染対策は?
3年ぶりとなる行動制限のないゴールデンウイーク。水際対策の緩和などを受け、GWを海外で過ごす人も増えています。渡航先ではどんな過ごし方をすればよいのか、専門家に聞きました。
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3年ぶりに行動制限のないゴールデンウイーク。東京・原宿には各地から観光客が訪れていました。
奈良から来た観光客
「実家が神奈川にあって、3年ぶりに帰省した感じで」
広島から来た観光客
「(原宿には)かわいいスイーツとか食べてみたいなと思って来ました」
石川県金沢市のひがし茶屋街では、着物姿の女性や家族連れなどが、風情ある町並みを楽しんでいました。
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一方、水際対策の緩和などを受け、GWを海外で過ごす人も増えています。
感染者が減少傾向にあるベトナムに、およそ1週間、仕事で出張していた男性に話を聞きました。
ベトナムから帰国した人
「行く前はこっち(日本)で3日間の強制隔離という情報で行ったんですけど、途中でベトナムが(指定国から)外されたので、簡単に入国できるようになりました」
渡航中にベトナムからの帰国者への措置が緩和されたため、隔離が不要になったといいます。
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このGW、海外で人気の行き先の一つが、アメリカ・ハワイです。現在、ハワイからの帰国者は、3回のワクチン接種をしていて、空港検疫で陰性となれば、隔離は不要です。
現地時間1日、ハワイ・オアフ島のワイキキビーチや街には観光客の姿がありました。ハワイでは3月にマスク着用義務がなくなり、多くの人が「マスクなし」の状態です。
イルカウオッチングなどを企画する会社では…
ドルフィン&ユー 竹村利生さん
「ゴールデンウイーク、各旅行会社さまからツアー再開の連絡が入って。日本語対応のスタッフを準備して、万全の状態でお客さまの受け入れを準備していた」
ただ、当初の想定より日本人観光客の戻りは鈍いといいます。日本語のガイドを担当するスタッフは…
ドルフィン&ユー 八田夏加さん
「例年のようにたくさんの日本人のお客さまが参加していただけるのを待ち遠しく待っている」
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人出が増えているGW。“注意すべき点”を専門家に聞きました。
感染症・呼吸器疾患が専門 日比谷クリニック 加藤哲朗副院長
「特に飲食、大人数で長時間にわたる飲食。もう一つは去年おととしと(行動制限があって)行けなかった分、体調が悪いにもかかわらず無理して行ってしまおうとなると、それも感染拡大の機会になってしまいますので」
さらに、海外旅行については…
日比谷クリニック 加藤哲朗副院長
「ハワイの患者数をみてみると、日本や東京よりも10万人あたりの感染者数はそれなりに多いといわれているので、渡航先でも感染リスクの高いところでは感染対策をお願いできればと」
また、旅行先で症状が出た場合に備え、医療機関を事前に調べることも必要だということです。