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海保初の女性潜水士が配属 海難救助の精鋭“海猿”「失敗恐れず何にでも挑戦」

2024年8月7日 17:53
海保初の女性潜水士が配属 海難救助の精鋭“海猿”「失敗恐れず何にでも挑戦」

海での人命救助などにあたる「潜水士」、通称「海猿」に初めて女性海上保安官が配属され、長崎海上保安部で辞令が交付されました。

辞令が交付された海上保安官の浜地多実さん(23)。女性の潜水士への配属は、海上保安庁で初めてです。

長崎海上保安部 浜地多実さん(23)
「女性初ということは気にしていなくて、知識や体力面でしっかりくらいついて、早く先輩方のようになれるよう頑張る」

「海猿」とも呼ばれる潜水士。小学生の頃に見た映画でその姿に憧れ、志したそうです。

全国1万4000人の海上保安官の中で、およそ120人しかいない潜水士は、海難救助の精鋭です。今年5月からおよそ2か月間の研修では、5キロのおもりを持ったままの立ち泳ぎや、視界の悪い海中での潜水など過酷な訓練に挑み、技術を身につけました。

長崎海上保安部 浜地多実さん(23)
「分からないことばかりで、不安はいっぱいあるが、失敗を恐れず、何にでも挑戦できる潜水士になりたい」

長崎海上保安部 本野勝則部長
「場合によっては、自分の命すら危ない状況になるかもしれないが、1人でも多くの人命を救助できるよう頑張ってほしい」

長崎海上保安部では去年、潜水士の出動が13件発生しています。浜地さんは今後も訓練を重ね、事故が起きた場合の出動に備えます。