厚労相、MERSの万全対応を医師会に要請
韓国でのMERSの感染拡大を受けて塩崎厚労相は22日、日本医師会に、万が一、感染が疑われる人が診察に訪れた際の対応を万全にするよう要請した。
塩崎厚労相は、地域の診療所の医師らが多く加入する日本医師会の横倉会長に対し、MERSの症状は発熱やせきなど風邪に似ているなどとして、感染者を見逃さないために、患者に韓国や中東への渡航歴を聞くよう要請した。
厚労省が定めた手順では、14日以内に韓国や中東への渡航歴のある人が38度以上の熱を出している場合などは、MERS感染の疑いがあるとみることにしている。この場合は、患者を感染症に対応した病院に搬送して、MERS感染の有無を調べる検査を行うことになっていて、診察した医師から保健所に連絡するよう義務づけられている。
日本医師会は、注意喚起のためのポスターを作成して全国の病院に掲示する他、感染症の危機管理対策室を設置し、全国の医師らと対応などの情報の共有をするとしている。