路線価7年連続下落 最高は銀座・鳩居堂前
相続税などを計算する際の基準となる土地の価格「路線価」が発表された。全国平均は7年連続で下落した一方、都市部では景気の回復により地価が上昇している。
国税庁が1日に発表した路線価の全国平均は、去年に比べ約0.4%減少し、7年連続の下落となった。ただ、都市部では地価の上昇が続き、被災地の宮城県と福島県も2年連続で上昇するなど下げ幅は減少傾向。全国で最も地価が高かったのは30年連続で東京・銀座の「鳩居堂前」で、1平方メートルあたり2696万円、上昇率も全国トップの14.2%だった。
銀座は大規模な再開発計画に加え、外国人旅行客も増加していて、上昇率が去年よりも高くなっている。
また、北陸新幹線開業による地域振興への期待から、石川・金沢市の「金沢駅前」が9.3%上昇している。