安保法案きょう採決 都内で大規模反対集会
安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会が理事会を開き、15日に採決を行うことを決めた。野党側は強く反発している。
理事会で与党側は締めくくり総括質疑を行った後、安保関連法案を採決することを提案した。野党側は、「国民の理解が進んでいない」などと反対したが、最終的には浜田委員長が職権で15日、締めくくり総括質疑と採決を行うことを決めた。維新の党は「やり方が強引だ」として理事会を欠席した。
民主党・長妻代表代行「これは本当に厳重に抗議しております。どう考えても禍根を残すということも言ったんですよ」
民主党執行部は14日夜、緊急の会合を開いた。採決には欠席する方向。また与党側が採決への協力を期待していた維新の党が、15日の委員会を欠席する方針。共産党は、審議には出席するが採決は欠席する考え。
こうした中、都内では14日、大規模な反対集会が開かれた。民主・共産など野党の国会議員も参加し、民主党の枝野幹事長は「安倍政権の暴走を止めようとする全ての国民と連携していく」と訴えた。
民主党・枝野幹事長「国会の中の戦いではない。これは国民の皆さんと安倍政権との戦い」
一方、自民、公明両党は与党単独でも15日、採決に踏み切る構え。あす16日には衆議院の本会議で法案を可決し、参議院に送りたい考えで、与野党の攻防は大きな山場を迎えた。