子どものボタン電池誤飲 都が対策乗り出す
ボタン電池の安全対策に東京都が乗り出した。
東京都の調査によると、5歳以下の子どもがボタン電池を誤って飲み込んだとして医療機関を受診した事例は、2010年以降、157件に上るという。実際に誤飲していたのは45件、うち23件は入院が必要な重症例だった。1歳児が壊れた懐中電灯の電池2個を飲み込み胃の中から見つかった例や、1歳児がライト付き耳かきから電池を取り出して飲み、気管や食道に穴が空いて2か月入院した例もあった。保護者の見ていない間に子どもが飲んでしまうため、発見が遅れるケースが多く、10日間誤飲に気づかなかった例もあるという。
東京都はメーカーなども交えた東京都商品等安全対策協議会で、注意表示の改善や電池カバーが取れにくい商品作りなど、事故を防止する提言をまとめる方針。