川内原発 重大事故想定の大規模訓練始まる
来月中旬にも再稼働するとみられている鹿児島県の川内原発1号機で、27日から重大事故を想定した大規模な訓練が始まった。
この訓練は、原発の再稼働前に義務付けられているもので、重大事故の対策要員52人を含む約90人が参加した。訓練は、原子炉を冷やすための配管が破損、さらに、全ての電源が失われ、核燃料が溶け出すことを想定して行われる。
九州電力では、国の新たな規制基準に基づいて重大事故に備えた安全対策をとっている。訓練では、それらの対策を踏まえ事故の収束に向けた対応が決められた時間内にできるかなどを原子力規制委員会が検査する。
訓練は、27日から4日間行われ、原子力規制委員会の更田豊志委員長代理も訓練を視察している。九電は、来月中旬に川内原発1号機の原子炉を起動させ、再稼働させる方針で、新たな規制基準に基づく全国で初めてとなる再稼働に向けた検査は、最終段階を迎えている。