安保法案に反対“ママの渋谷ジャック”
自衛隊の活動を大きく広げる法案の審議が27日から参議院で始まった。一方、東京・渋谷では、子育て中のママたち約2000人が法案に反対の声をあげた。
27日から、舞台を参議院に移した“安保関連法案”の審議。
民主党・北沢俊美議員「例えば対ISIL(「イスラム国」)作戦への自衛隊派遣であります。本法案の成立によって対ISIL作戦での後方支援が法律上可能になるのか否か」
安倍首相「政府としては政策判断としてISILに対する軍事的作戦を行う有志連合に参加する考えはなく、ISILに対する作戦への後方支援を行うことはまったく考えていません」
民主党・北沢俊美議員「この(安保関連)法案は憲法違反であります。国民が求めているのは対案ではなく“廃案”であります」
安倍首相「政府としては、多くの国民の皆様に法案の趣旨をご理解いただき、幅広いご支持が得られるよう分かりやすく丁寧な説明を行うよう、引き続き努力を重ねて参ります」
安倍首相は、丁寧な説明をしていくと強調した。しかし、国民の理解が広がらない“法案”。反対の声も根強い。
安保関連法案に反対するママの会・西郷南海子さん「戦争立法反対。ママの渋谷ジャックを始めたいと思います」
法案に反対するママの会を立ち上げた西郷南海子さん(27)。3人の子どもを育てる“母親”だ。これまで、脱原発の運動などを行ってきたという。
千葉県から参加した母親「子どもたちと一緒に平和な戦後80年・90年・100年を迎えたい」
約2000人(主催者発表)が、渋谷の街をデモ行進した。
27日から始まった参議院での審議。政府・与党は、9月27日まで延長した今国会で法案を成立させる方針だ。