求人票下回る労働条件は不当…運転手が提訴
ハローワークの求人票に記された労働条件よりも、低い条件で働かされているのは、不当だとして、トラック運転手の男性が、運送会社に対し、残業代など約200万円の支払いを求める訴えを起こした。
訴えを起こしたのは、中堅の運送会社「スワロートラック」で働くトラック運転手・佐々木和義さん(43)。
佐々木さんによると、スワロートラックは、ハローワークの求人票には、「基本給28万円から35万円」としていたが、実際に佐々木さんを雇う際には、時給を最低賃金で計算し、求人票を下回る条件で雇用契約をしたという。さらに、週1回の休みもほとんどとれず、1か月に100時間の残業があっても、十分な残業代が支払われなかったという。
このため、佐々木さんは、求人票の条件で計算した去年11月から今年6月までの8か月分の残業や休日の割増賃金など総額で約205万円の支払いをスワロートラックに求めて、東京地裁に提訴したいう。
スワロートラック側は、「訴状が届いていないので、詳細がわからない」としている。