上空に入っている寒気の影響などで４日は、全国的に大気の状態が不安定になった。東京都心でも午後から局地的に強い雨が降ったほか、一時竜巻注意情報が発表されたが、被害の報告はないという。

　東京・港区では午後２時半ごろ、急に強い雨が降り出し、あたりは白くなって視界が悪くなった。新橋駅では傘を持っていない人が雨宿りをする姿もみられた。

　関東地方の上空にはこの時期としては強い寒気が入ったため大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達して強い雨が降った。自治体が設置した雨量計では武蔵野市で午後２時すぎに、時間雨量３０ミリの強い雨が観測された。

　また、午後２時すぎ、世田谷区北烏山付近で竜巻のようなものをみたと警察に通報があり、気象庁は一時、竜巻注意情報を発表した。警視庁によると、被害の情報は入っていないという。

　一方、東京電力によると、新宿区西落合では約２００戸が一時停電した。当時、周辺では雷が発生していたが、停電との関連は分かっていない。

　この大気の不安定な状態は４日夜遅くにかけても続くため、気象庁は急な強い雨や突風に注意を呼びかけている。