ハンセン病「特別法廷」 有識者委が初会合
ハンセン病患者の裁判が隔離施設などに設けられた非公開の「特別法廷」で行われていた問題で、最高裁判所は8日、外部の有識者による委員会の初会合を開いた。
この問題は1972年までハンセン病患者の裁判95件が、裁判所ではなく療養所など隔離施設に設けられた非公開の「特別法廷」で行われていたもの。元患者らは、伝染のおそれなどを理由とした憲法違反の差別的扱いだったとして最高裁に検証を求めている。
最高裁は去年から「特別法廷」について調査を進めているが、「内部調査では不十分だ」として8日、弁護士や学者ら外部の専門家などからなる有識者委員会の初会合を開いた。有識者委員会では特別法廷自体の検証に加え、最高裁による調査に問題がないかどうかも議論される。
有識者委員会は、来年3月までに最高裁が調査結果をまとめられるよう、月に1回のペースで会議を開く方針。