福島第一原発 汚染雨水がまた海に流出
大雨の影響で、東京電力・福島第一原発で、放射性物質を含む雨水がまた海に流れ出た。
東京電力によると、11日午前3時頃から午前7時にかけて、福島第一原発にある、海に直結している「K排水路」と呼ばれる排水路から、放射性物質を含む雨水が断続的に3回、合わせて2時間半あまり海に流れ出ていたという。
この排水路からはこれまでもたびたび放射性物質を含む雨水が直接海に流れ出していて、東京電力は今年4月から、排水路の水をポンプでくみ上げて第一原発の港湾内に流す対策をとっている。しかし降雨量が多い場合にはポンプをフル稼働させても対応が追いつかず、汚染された雨水が海に流れ出てしまうという。
今回流れ出た水の量や、放射性物質の濃度は今のところまだ分かっていない。東京電力は、この排水路の出口を港湾内に付け替える工事を来年の3月までに終えたいとしている。