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福島第1原発、汚染された雨水が海に流出

2015年9月9日 12:57

 東京電力・福島第一原発で、放射性物質に汚染された雨水が海に流れ出ているのが見つかった。

 東京電力によると、9日午前0時半頃から午前4時半頃にかけて、福島第一原発にある海に直結している「K排水路」と呼ばれる排水路から、放射性物質に汚染された雨水が断続的に海に流れ出ていたという。

 この排水路からは、これまでも度々汚染された雨水が直接海に流れ出していて、東京電力は今年4月から、排水路の水をポンプでくみ上げて第一原発の港湾内に流す対策を採っているが、降雨量が多い場合にはポンプをフル稼働させても対応が追いつかず、汚染された雨水が海に流れ出てしまうという。

 今回流れ出た水の量や、放射性物質の濃度はまだ分かっていない。ポンプの運用を開始して以降、汚染された雨水が海に流れ出たのが確認されたのは今回で6回目で、東京電力は来年3月までにこの排水路の出口を港湾内に付け替えるとしている。