不明者捜索、排水作業続く…常総市から中継
先週、東日本を襲った記録的な大雨により、今も15人が行方不明となっている茨城県・常総市では、鬼怒川の堤防決壊から14日で5日目となった。決壊現場から約9キロ離れた常総市役所の近くから鈴江奈々キャスターが中継。
鬼怒川に沿って南北に約9キロ浸水したので、このあたりが浸水地域の南の端になると思われる。このあたりは土地が低くなっているので、浸水している地域が広がり、国土交通省のポンプ車による排水作業が行われている。排水作業は、堤防が決壊したその日から始まっているが、12日からは24時間態勢で行われていて、14日は、常総市内で40台のポンプ車が稼働しているという。これまでに513万立方メートルの排水が終わったということだが、排水が全て終わるのはいつごろになるのか、見通しは立っていないという。
今回の大雨により、これまでに関東や東北では7人の死亡が確認されている。常総市では、14日午後現在も15人が行方不明となっていて、警察などは14日朝から冠水している地域を中心に一軒一軒訪問するなどして捜索を始めている。市内では1万1000軒の家屋が浸水の被害を受け、泥やガレキを取り除くといった作業が本格化しているという。
また浸水した地域では、断水した約1万2000世帯のうち、約4400世帯では仮復旧したが、残りの約7400世帯では復旧の見通しが立っていないという。
決壊した上三坂地区で取材をすると、家の基礎の部分がえぐられている家があった。そこに家族4人で暮らしているという男性は、避難所から片付け作業をしに通って来ているという。上三坂地区では、断水が続いていて、給水所から運んできた限られた量の水で片付け作業に当たるということで、思うように作業を進めることができないと話していた。
生活を立て直すためにも、まずは、ライフラインの復旧が求められているが、家の補修工事もしなくてはならず、元の生活を取り戻すにはまだ長い時間がかかりそうだ。