円山動物園 クマの死を受けストレス対策
札幌の円山動物園の開園時間が14日から5日間、短縮される。今年7月のマレーグマの死を受けて、動物のストレスを減らすための施設づくりや職員の研修にあてるため。
動物の死が相次いでいる円山動物園。今年7月にはメスのマレーグマ「ウッチー」が同居訓練をしていたが、その最中に死んだ。この事故で、市から改善勧告を受けた動物園は18日まで開園時間を午前9時から午後1時までと、いつもより4時間短縮し、その時間を施設の点検や職員への指導にあてるという。
点検では、動物のストレスを減らすなど安全に管理するための施設づくりを複数の職員で見回りながら考えていく。
円山動物園・田中俊成園長「改修すべき点があれば工事を行う必要がある。一日も早く安全で楽しい動物園の姿を取り戻したい」
来年春に予定しているアフリカゾーンへの動物移送は基本的には変えない方針だが、職員が動物に対する知識を学び直した上で、移送計画を練り直すことも視野に入れるという。