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心臓移植目指す1歳女児 両親ら募金活動へ

2015年9月16日 19:45
心臓移植目指す1歳女児 両親ら募金活動へ

 去年、熊本市の病院で生まれた1歳3か月の女児が心臓移植でしか助からないとされる難病と闘っている。アメリカで移植を受けるため募金を募ることになり、両親らが記者会見をした。

 心臓移植を希望しているのは、沖縄県浦添市の翁長司さんの長女・希羽(のあ)ちゃん。母親の旧姓・水雲涼子さんは熊本県八代市の出身で去年5月、熊本市内の病院で希羽ちゃんを出産した。

 しかし、まもなく希羽ちゃんの心臓に異常が見つかり、「拡張型心筋症」と診断された。これは心臓から十分に血液を送り出せなくなる難病で、今年3月には容体が悪化、大阪の病院に転院して補助人工心臓をつける緊急手術を受けた。しかし、人工心臓も合併症を発症するリスクがあり、心臓移植以外に助かる道はないとされている。

 日本では子どもからの臓器の提供はわずかなため、希羽ちゃんはアメリカの病院で心臓移植を目指すことになり、有志らが募金活動を始めた。

 「のあちゃんを救う会」は年内に3億2000万円の募金を集めたいとしていて、ホームページやSNSを通じて活動を紹介していくという。