沖縄県の翁長知事は、スイスにある国連人権理事会でアメリカ軍普天間基地の移設問題を訴えるため、１９日朝、沖縄を出発した。

　沖縄県の翁長知事は２１日と２２日にスイスのジュネーブの国連人権理事会で演説するため、１９日朝、沖縄を出発した。

　戦後、沖縄にアメリカ軍基地が集中する歴史と多くの県民の反対にもかかわらず政府が普天間基地の辺野古への移設を進めている状況を人権問題として訴える考え。

　翁長知事は政府との対立が深まる中で国際世論にも訴え事態の打開につなげたい考えだが、菅官房長官は１８日、「人権問題の場で辺野古移設というのはなかなか理解されないだろう」と述べるなど、翁長知事の動きをけん制している。