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患者申出療養制度 厚労省案を中医協が承認

2015年9月30日 21:35
患者申出療養制度 厚労省案を中医協が承認

 保険適用されない治療を保険適用されている治療と組み合わせて使えるようになる「患者申出療養制度」について、中医協(=中央社会保険医療協議会)が30日、厚労省がまとめた案を承認した。

 「患者申出療養制度」は、患者が希望して認められれば、保険適用されない治療と保険適用される治療を組み合わせることができ、全額自己負担するのは保険適用されない治療分だけで済む制度で、これは患者が希望する治療を速やかに実施できるようにするもの。

 30日に取りまとめられたこの制度の案には、「保険適用されない治療と保険適用される治療を組み合わせる混合診療を無制限に解禁するものではなく、国民皆保険の堅持を前提とする」と明記され、この制度は保険適用を目指す医療を対象とするとしている。

 また、患者が国内で前例のない新しい治療を希望する場合、国が「評価会議」を開いて、原則6週間以内に安全性や有効性などを審査し、承認された場合は速やかに治療をできるようにするなどとしている。

 「患者申出療養制度」は来年4月から始まる予定。