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大村教授「朝起きて実感」「亡き妻に報告」

2015年10月6日 12:56
大村教授「朝起きて実感」「亡き妻に報告」

 寄生虫による病気の治療に貢献したとして今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった北里大学の大村智特別栄誉教授が、一夜明けた6日午前、東京・世田谷区で改めて喜びを語った。

 北里大学特別栄誉教授・大村智氏「(新聞を)きょう初めて見る。夕べ遅くまで眠れなくてぼやけて」「私でいいのかなと正直。微生物がやってくれていること、薬をつくったのは、私は見ていただけの話。びっくりしましたよ、きのうは」

 大村教授は微生物を使った研究で、アフリカなどで流行していた寄生虫が引き起こす病気の予防薬や治療薬を開発した。

 大村教授「もともと私はノーベル賞をいただくような仕事をしたとは思ってなかった。周りの人たちは色々騒いで『お前はノーベル賞をもらうんじゃないか』と言っていましたけど、そういう意味で驚いてはいたけど、朝起きてみると本当に皆さんが言うように、私がもらえたんだなという実感がわいてきました」

 「何か少しでも人のために世の中のためになることはできないかと、ひたすらそれだけは心がけてきましたから、それを認めてもらえたという喜びはある」

 「(亡き妻に)ノーベル賞もらえたよ、もらうことになったよって、彼女はかなり早くから『あんたはノーベル賞もらう』『ノーベル賞もらう』ってかなりおだててくれていたけど」

 大村教授は6日は北里大学で祝福の電話に対応したりするという。