硫黄山周辺で火山性微動 あす現地調査へ
鹿児島と宮崎県境にある霧島山えびの高原の硫黄山周辺で19日午後、約3分半の火山性微動が発生したほか、火山性地震も相次いで起きた。気象台では20日、現地に職員を派遣して詳しく調べることにしている。
気象庁によると、えびの高原の硫黄山周辺では19日午後3時46分ごろ、地下のマグマや火山ガスの動きを示す火山性微動が3分30秒ほど発生したほか、午後3時からの1時間に火山性地震が10回観測されたという。
硫黄山周辺で火山性微動が起きたのは先月2日以来のこと。これまでのところ、監視カメラの映像などでは、噴気活動など異常な現象は見られないということだが、硫黄山周辺では高温の水蒸気などが突然噴出する可能性もあるとして、気象庁は注意を呼びかけている。
また、福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、20日朝から現地に職員を派遣して、地表の温度の様子などを詳しく調べることにしている。