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霧島山の硫黄山で火山性微動を観測

2015年7月26日 21:38
霧島山の硫黄山で火山性微動を観測

 鹿児島と宮崎の県境にある霧島山の硫黄山で26日、去年8月以来となる火山性微動が観測された。気象台では突然、火山ガスなどが噴き出す恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

 鹿児島地方気象台によると、26日午前9時23分ごろ、霧島山の硫黄山周辺でマグマや水蒸気の動きを示す小規模な火山性微動が観測された。硫黄山周辺では去年8月にも火山性微動が観測され、火口周辺警報が出されたが、その後、火山性地震が減少したことなどから今年5月に警報は解除されていた。

 気象台では26日夕方、現地調査を行い、山の状況を確認した。

 鹿児島地方気象台・竹下孝弘技術専門官「微動1回をもって活発ということは言えない。今後、地震や火山性微動が増加すれば、次第に活動も高まってきて注意が必要になる」

 気象台では今後も、突発的に火山ガスなどが噴き出す恐れもあるとして、注意を呼びかけている。