口永良部島 警戒範囲の縮小を発表~気象庁
今年5月に爆発的な噴火が起きた鹿児島県の口永良部島について、気象庁は「同じ規模の噴火が起こる可能性は低い」として、警戒範囲の縮小を発表した。
専門家などでなる火山噴火予知連絡会は21日午後1時から会合を開き、口永良部島の観測データなどを分析した。そして、5月の爆発的噴火以降も噴煙は上がっているものの、火山性地震などが少なくなっていて、「5月と同じ規模の噴火が起こる可能性は低くなっている」とする見解をまとめた。
これを受け、気象庁は21日午後6時に、警戒が必要な範囲を一部の居住範囲を除く、火口からおおむね2.5キロに縮小すると発表した。
地元の鹿児島県屋久島町では今後、住民の帰島に向けてライフラインの復旧などを進める方針で、早ければ年内にも帰島が始まる見通し。