建物名非公表で調査難航 愛知県は独自調査
旭化成建材が杭(くい)打ち工事をした横浜市の大型マンションが傾いている問題を巡り、データ改ざんを行った現場代理人が関わっていた工事が全国で最も多い愛知県は、独自の調査を進めている。
愛知県は、旭化成建材への問い合わせと並行して、管理する工事関連の書類から旭化成建材が関わった工事がないか独自に調べている。調査は継続しているが、これまでに、県発注の工事1件を旭化成建材が請け負っていたことが明らかになった。データ改ざんを行った現場代理人の関与は分からないが、建物を調べたところ、傾きなどの問題はなかったという。
愛知県建築局・尾崎智央局長「まずは(旭化成建材の)責任者に愛知県に来ていただいて、何らかの対応があるべきではないかと思っております」
建物名が公表されないため、調査が難航しており、愛知県の大村秀章知事は、「十分な情報が迅速に提供されていないことは大変遺憾」とコメントしている。