阿蘇中岳で「火山雷」 噴煙は約2倍に
火山の噴煙の中で発生する雷、「火山雷」が23日未明、熊本県の阿蘇中岳で確認された。
阿蘇中岳で23日午前3時頃に発生した噴火の映像には、勢いよく火山灰が噴き出し、その中に白い光が見える火山雷が捉えられた。火山雷は、噴煙内部の静電気が原因で発生する現象。
福岡管区気象台によると、阿蘇中岳では23日午前6時頃には、噴煙が1600メートルまで上がった。これは普段の2倍ほどの高さで、噴火に伴う空気の振動、空振も確認されたという。
不安定な状態が続く中岳は、噴火警戒レベル3が継続中で、気象台は引き続き、火口から2キロの範囲では噴石や火砕流に警戒が必要と呼びかけている。